さすがに30キーもあると、見ながら打つのは無理ですし、フォルテール演奏という趣旨からも外れてしまいます。完全な暗譜は必要ありませんが、譜面の形で弾くべきラインを判断し、上下どの段で弾くのかは連想できるようになることを心がけましょう。
タッチタイプ技術の基本と重なりますが、ASハードでもキーを確認していては追いつきません。音の流れに沿って指を動かす、ということが自然に行えるようになる必要があります。
とりあえずゲームであることは忘れて(笑)、うまく演奏できることを心がけましょう。間違えずに弾けるようになるまではタイミングや得点は2の次です。特に当委員会ではタイミングに沿って弾く以前に、譜面をすらすらと弾きこなせるようになる楽しみを味わうことを優先としています。もちろん楽しむことは絶対条件です。義務感や目標の達成だけを目指してやっていても上手くはなれません。
各所でよく言われる得点を見ない、ということですが、慣れないうちは有効です。最初のうちは得点は気にせず、上手く弾けるようになることを考えましょう。スコアアタックに挑戦できる程度になってくると、凄い点が出たときに手が震えてしまうので、やはり得点は見るべきではないでしょう。もっと極めてくると逆に見なくてもだいたいの点が分かってしまうので、隠すのは逆効果です。得点を見ないためにはSHINさん考案の「ディスプレイ左下にトレカやテレカを置く」がお奨めです(21インチ以上の場合小さすぎるので、かわりにポストカードを使いましょう)。
とにかく流れを身体に染みこませることが肝心です。これは本当の楽器の演奏にも通じることですが、毎日やることが非常に重要です。
これも重要です。HARDモードの修得にはNORMALよりもいっそうの努力を必要とします。特に、最初のうちは思うように弾けずにいらいらすることもあるでしょう。ですが、そこで諦めずに何時か絶対に出来るようになると信じて練習を続けることが大切です。
全てに共通することは、いわゆる「音ゲー」や「タッチタイプの練習」ではなく、「楽器の演奏」だと思うことですね。
よく言われるのは「音符が横に流れてくるのでどのキーを押していいかわからない」「同じ音符で複数のキーに対応するのでよくわからない」(音ゲー経験者に多い?? 譜の位置関係や色→押すキーと判断しているパターンですね)、「タッチタイプもできないのにそんなに押せるはずがない」(譜の文字→押すキーと判断しているパターンです)なのですが、ハードモードを楽しむための第一歩は譜の形→メロディ→押すキーという流れを頭の中で作ることです。
次に、NORMALは出来るという人向けにNORMALとHARDの違いを中心に説明します。
NORMALに無くてHARDにあるものは、上下の動きと真ん中2段(BGT、NHY)です。当然ですが、低い音は下段、高い音は上段のキーになる傾向があります。細かい基本パターンには次のようなものがあります。
このパターンは簡単です。段が変わるだけでNORMALと同じように弾けばOKです。
そのバリエーションです。これもあらかじめ手の位置を設定しておけばあとはNORMALと同様に弾けます。
基本的に左下−右上となるパターンが多いです。AS→ZX、DFJK→そのまま、KL→OPという感じです。他にも手の形に合わせて中指で弾くべき音がひとつ上の段になっているというパターンもあります。良くあるパターンですが、いずれも流れには乗りやすいので問題はないでしょう。
上3つとは異なる、HARD特有パターンです。基本的に同じ指で手首の動きを用いて弾くのが良いと思われます。たいていどこか2段の往復か、下中上、上中下の3連打です。
これもよくあるパターンです。個々のフレーズを見れば上記1か2に当たっていることが多いので、弾きやすいです。
フレーズの中でも特別な音(単音のパーカッションなど)の段をずらす、というものです。高音=上段、低音=下段という法則がほぼ成り立つので、場所を覚えてしまいましょう。
練習あるのみです!(爆)
以上のように、HARDでも個々の部分はNORMALと殆ど変わるところはないのです。すなわち、
HARD=NORMAL(指の動き)+ポジショニング(手首の動き)(+数カ所の例外)
なのです。従って、HARDの攻略とはポジショニングと例外部分の練習に他なりません。
NORMALでは手の位置は常にホームポジションに固定でした。しかしHARDでは手をセットする位置を変えていかなければなりません。なお、ホームポジションに固定して指だけで弾くよりも、NORMAL同様の指の動き+手の位置を変える方法で弾く方がいいです。段の切り替えは手首で行いましょう。
NORMALの手の位置(=ホームポジション)と、その上段、下段へのシフトを右手左手ばらばらに目をつぶってでも出来るようになりましょう。それが出来るようになったら次は斜めのセッティングです。左手ならQWDF、ASCV、QSDV(左上→右下)、 ZXDF、ASER、ZSDR(左下→右上)。右手ならM<L+、JKOP、MKLP(左下→右上)、UIL+、JK>?、UKL?(左上→右下)へのセットも自然に出来るようになるとベストです。
注意しなければならないのはNORMALでFやJに相当する部分で、それぞれVFRBGT、NHYMJUと6つのキーに変わる可能性があります。特にBGT、NHYの場所は横の位置がNORMALとずれます。基本的には左右とも手首はの位置はそのままで人差し指をちょっと伸ばして打つのですが、そのような場所は気を付けて覚えましょう。
一部のややこしいところとBGT、NHYが絡むところ以外は指の動きはNORMALと全く同じだということに注意してください。
実際に弾くときには、譜面をある程度覚えて早め早めのポジションの移動とセッティングを心がけましょう。しっかり構えてから弾きはじめればNORMALと大して変わるところはないのですから。
最後に、パニックになったときの処理について一言だけ。あわてずに落ち着いてください(笑)。とりあえず無理して弾き続けようとは思わず、いったん手をホームポジションに戻しましょう。そして次の流れを待って再び弾きはじめましょう。
HARDモードをプレイしていると、何カ所か非常にややこしかったり基本パターンが通用しない所に出くわします。例えば「天使の歌う小夜曲」の「〜追い求め」と「伝えたいの」の間のWEFKWEFK>?I、「〜セレナーデ」のあとのWEEFWEEFK?Y、「この手を伸ばして」の間奏の最後のLYTIELS+A、最後の(IG)(OF)I(UB)I(OF)P(MZ)などです。
このようなところは個別に練習するしかないのですが、とりあえず実用的かと思える練習法を紹介します。
まず譜面をメモしておき、「メモ帳」などのエディタを立ち上げてひたすら打ち続けます。一通り打つたびに改行を入れると良いでしょう。書かれた文字を見ればちゃんと打てているかどうかわかります。
最初は曲はかけずにゆっくり確実に打ち、指の動きを身体に覚え込ませます。
最初の音からどのキーを押すかを意識せずに最後まで打てるようになったら、今度は曲に合わせて打ちます。目的の部分をフルバージョンが収録されたCDから録音するか、ASミュージックのゲーム自体の音を録音するかしてリピート再生し、それにあわせてやはりエディタ上でひたすら打ちます。
それで指の動きもリズムも身体に染みついたらあとは実際にプレイしまくるだけです。
なお、上の最後の例(「この手を伸ばして」の最後)は右手と左手でばらばらの譜を弾くことが出来ればクリアできます。他にも「天使の歌う小夜曲」の最後などやはり右手と左手で別の流れを弾かなければならないところがあるので、是非修得しておきたい技術です。しかしこれもまた練習あるのみでしょう。
とはいってもこの辺はランキングトップレベルの方々でもよく失敗しますし、全部Greatはかなりうまくいったときしか出ませんが…