T&Tの笑い話

このページには今まで筆者が考え出した、もしくは聞いてきたT&Tに関する笑い話をいくつか収録しておきます。ディープなネタが多いので、気を付けて下さい。


ある戦士の冒険記録

ある駆け出しの戦士がいた。彼は当然の如く持てる最強の武器を持ち(何か気になるならこのサイトにある武器自動選択プログラムで確かめられたし)、貧乏だったのでゴーントレットのみを装備して冒険に出た。彼は首尾良く初めの冒険を切り抜け、いくばくかの報酬を手に入れた。彼はその足で酒場での打ち上げにも参加せずに防具屋にかけ込み、頭を「ふん」とカウンターに突き出した。すると防具屋の主人はにこやかな顔で「おぉ、おめでとうございます」と言い、彼の頭の寸法を測って、ぴったりの大きさのフルヘルメットを彼に差し出した。

さて、彼は次の冒険にゴーントレットとフルヘルメットの装備で臨んだが、彼はこの冒険も何とか成功させ、いくばくかの報酬を手に入れた。彼はまた酒場にも行かずに防具屋に直行し、どん、と足をカウンターに乗せた。すると、防具屋の主人は「おぉ、おめでとうございます」と言い、彼の足のサイズを測るとぴったりの大きさのグリーブを彼に差し出したのである。

彼は次の冒険も何とか成功に終わらし、いくばくかの報酬を手に入れた。彼はすぐに防具屋に行き、ふん、と胸をはだけてカウンターに乗り出した。すると防具屋の主人は「おぉ、おめでとうございます」と言って・・・・・・

とある1レベル戦士の悲劇

あるところに1レベルの戦士がいた。彼ははじめの冒険を成功させ、姫を救いだした(マスターが手を抜いていた場合往々にしてこのようなことはあり得る)。しかし、金は食費に取られ、ほとんど手元に残らなかった。さて、後日この戦士の所に姫から手紙が届いた。曰く、「お城でパーティーがありますので、どうか正装してお越し下さい」。戦士は喜び勇んで正装し、城に向かった。が、彼は城の門をくぐることは出来なかった。なぜなら彼の格好はゴーントレットにフルヘルメット、右手にテルビューチェ、左手にカタールだったからである。無論彼は主張した。「これこそ戦士の正装だ!」。しかし、その言葉はいつまでも聞き入れられなかったという・・・・・・

ある荒野の遭遇

戦士が荒野を旅していた。この戦士は平均ヒット50を越えるベテランだった。無論装備はゴーントレットにフルヘルメット、グリーブにバック&ブレストと完璧だったし、両手にはテルビューチェとピロムを持っていた。さて、戦士は荒野を歩いていたが、向こうからいかにも貧相な男がやってきて有り金を置いていけ、と言った。戦士は震え上がって武器を投げ捨て、両手を上げて有り金を全て差し出した。何故って、その相手の貧相な男は魔法の杖を持っていたからさ。

フェアリーの買い物

あるところにフェアリーがいた。彼はフェアリー専門店に入った。なぜなら、その店ではコンパスを貨幣代わりに使えるからである。さて、このフェアリーが冒険を成功させ、いくらかの報酬を手に入れたが、このフェアリーは当然その金で奴隷を買った。もちろん荷物を運ばせるためである。場合によってはエルフ語と共通語を共に使える奴隷を通訳として買ったのかもしれない。無論、そのような状況である。フェアリーは例外無く金貸しだと思ってくれて構わない。従って、たいていの場合フェアリーは魅力度が12ほどの奴隷を資産家のステータスとして買うことになる。また、フェアリーは剣闘士奴隷を買うことも非常に好む。なぜなら、フェアリーが買った奴隷は皆他の種族(レプラコーンを除く)の主人を持った奴隷よりはるかに強いからである。そして、重たい貨幣を持ち歩くことを極端に嫌ったフェアリーによって紙幣が発明される日はそう遠くはあるまい・・・

詐欺師ホビット

ホビットは全種族の中でも一番死ににくい種族である。なぜなら、たいていのマスターは敵の強さをパーティーの平均ヒットを基準に決める。ホビットは体力度がないので平均ヒットが低い割に耐久度が異様に高いので、戦闘ではほとんど死なないのである。他にも平均ヒットに目を付けた詐欺としては、全員魔術師かつ素手、というものがある。素手の貧弱な平均ヒットにあわせて出てきた弱い敵は<これでもくらえ!>の連発の前にひとたまりもないだろう。

恐怖の戦闘

パーティーとモンスターが戦闘になった。モンスターには防護点があった。また、パーティーのメンバーは皆知性度が高く、バーサークできなかった。さて、この戦闘、パーティーが全部6、モンスターが全部1を出してもモンスター側の防護点を破ることは出来ず、逆にモンスターが全部6、パーティーが全部1でもパーティー側の防護点を破ることは出来なかった。かくて、このパーティーとモンスターは飢え死にするまで戦い続けたという・・・・・・

ある不運な戦士の一生

戦士がいた。彼は非力で不器用で、おまけに不幸だった。彼の個人修正は-8にも達していた。さて、彼はトレーニングでサンドバッグを叩いていた。敵のヒットは常に0である。彼は拳から血を流し、うめいた。「こっちのヒットは-4か。4点のダメージを喰らってしまった・・・・・・」彼はさらに叩く。やがて彼は全身から血を噴き出して地に倒れた。「俺のヒットは1d6-8か・・・・・・。最大でも-2だな・・・・・・」男の最後の言葉はそれであった。


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