インターネットでRPGをやろうのコーナー

RPGをやるときの最大のネックは、なかなかメンバーが集まらないことです。

ときどきコンベンションなどに出向くのも手ですが、RPGの本質はあくまでも親しい友人とのキャンペーンです。

そこでお奨めしたいのがインターネットを利用したRPGセッションです。メンバー全員がインターネットに接続できる環境に有りさえすれば距離の壁を一気に克服できるのですから。また、夜中はたいていの人は空いている時間なので、可能性はかなり大きいものがあります。

筆者とその仲間達は既に何回かインターネットでのRPGセッションを試していて、感覚を掴んでいます。ここではそのお奨めの方法とノウハウを紹介します。


使用するルールは?

基本的にルールは問いませんが、後述の通りチャットをメインとするので会話に比べるとどうしても情報伝達に時間がかかります。したがって、ルールが簡潔なRPGの方がいいでしょう。市販品ならT&Tあたりがお奨めです(このページでキャラも作れますし)。

また、参加者全員がルールを持っているかそれに近い状態であることが要求されます。

ちなみに筆者達はオリジナルRPGである「Ad Lib Advanced Fantasy」、ASCII/スザクゲームズ「真女神転生TRPG覚醒編」などをプレイしています。


用意するもの


まずはIRC

インターネットでセッションを行うに当たって一番現実的なのはチャットを利用する方法です。音声通信システムなども存在しますが、まだまだ実用的ではないでしょう。

チャットシステムも色々ありますが、機能や軽さを考慮してIRC(Internet Relay Chat)を利用するのが一番いいと思います。

IRCに関しては色々なページで取り上げられているので、とりあえずあまり説明はしません。クライアントはWin95ならTakIRCがいいでしょう。他にもMuriChat、Chocoaあたりが有名ですので、自分で使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

かつてはグローバルなIRCサーバは混んでいて入れないことが多かったのですが、最近はirc.rcac.tdi.co.jpのサーバがすいているので便利です。ただし、デフォルトであるポート6667はやはり混んでいるので、6660〜6669の中から6667以外を選んで使うと良いでしょう。

ちなみに、メンバーがいつもネットにいるなら、特定のチャンネルを決めておき、インターネットに接続したらとりあえずそのチャネルに入って貰うようにすると便利です。

ICQも必須??

インターネット活動の必須ソフトにして史上最強の極悪ソフトICQです。メンバー調達やファイルの受け渡しに使用します。

ファイル転送などもできるし、ダイヤルアップ接続されたマシンでIRCサーバなどを立ち上げている場合、そのアドレスを調べることもできます。

ftp関係

誰でも自由にアップロード、ダウンロードが出来るftpサーバがあればキャラクターシートや資料などをそこを通じて受け渡すことが出来ます。

が、そのようなサーバは基本的に危険なので、自分で自由に設定できるftpサーバが無い限り出来ないでしょう。無い場合は例えばGMを経由してhttpを利用するなどして代用します。

ホワイトボード

ホワイトボードソフトはイラストを共有したり、マップを書いたり色々利用できる可能性があります。

とりあえずNetMeetingあたりに注目していますが、サーバを背負わせるだけのマシンと回線が無いのでまだ試していません。なお、公式のサーバは重すぎて非実用的なようです。


インターネットでダイスを振る方法

このページのメインにして、おそらくネットでRPGをやるにあたっての最大の課題でしょう。この問題の解決には色々な方法があります。

自己申告

もっとも広く扱われているのがこの自己申告制でしょう。つまり自分で振った目を正直に書く方法です。

この方法の利点は何といっても簡単で手軽なことです。しかし、いきなり1d6で平均5を越える目をかかれても(それが真実だとしても)納得しがたいものがあるなど、緊迫感などの点で問題があります。

従って、ダイスロールがあまり重要でないルールなどは自己申告で十分ですが、T&Tなどのダイス目で一喜一憂するようなルールの場合他の手段を考えた方がいいでしょう。

ダイスロール係を頼む

一人のメンバーにゲームに参加せずにダイスロールだけを頼む方法です。自己申告よりは公正ですが、やはり完全に公正と納得できるようなものではありませんし、手間がかかるという問題もあります。

その他類似の方法に暗号化したランダムテーブルを用いるなどがありますが、手間や競技性の問題を解決しているとは言えません。

こんなのはどうだろう?、CGI

httpとブラウザを利用してダイスを振ろうというのが主旨です。凝ったプログラムを組める人はいろいろ出来るでしょうが、基本ラインはCGIプログラム側でランダム処理をして、結果をページを見ている全員に通達するというものです。原理としてはサーバープッシュやクライアントプルを使うのが良いでしょう。Javaでもいいのですが、筆者がJavaが嫌いなのでまったく試していません。

この方法はかなり有効に機能し、競技性も十分に保たれるのですが、httpを使うが故に回線やホストマシンに大きな負担をかけるという欠点もあります。特にプロバイダのCGIサーバを利用したりすると周りに迷惑がかかるし、負荷の点であまり実用的ではなくなるかも知れません。これも自前のサーバを利用できれば良いのですが。

筆者はとりあえずcgiプログラムを組み、「wwwダイス」と名付けて使用してした。上記リンクからダウンロードできますが、FreeBSD専用です。

これで完璧? 専用プログラム

究極にして最強の方法です。ダイスロールとその通知を行う専用プログラムを組んで使用する方法です。

筆者は、「IDRP(Internet Dice Roll Protocol)」という仕様を設定し、それに基づいてインターネットダイスシステムを作って、実際自宅のFreeBSDマシンで駆動させています。windows版のサーバやクライアントもあります。


インターネットでのRPGセッションの実際

ここで筆者が日常使っている環境を紹介しましょう。

とりあえず、ネットに繋いだら必ずIRCの特定のチャネルに入ることにしています。そこでRPGをやることになったら自宅のwindowsマシンでインターネットダイスのサーバを立ち上げ、皆に入って貰います。

基本的に普段やっているセッションは仲間内ですが、興味のある方がいらっしゃったら連絡して下さい。


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